記事登録
2008年05月31日(土) 22時00分

「何を捨てている」前社長が叱責=元従業員会見、解雇の説明を−船場吉兆時事通信

 牛肉の産地偽装事件や料理の使い回しで経営が悪化、廃業した高級料亭「船場吉兆」(大阪市)の30代の元女性従業員が31日、大阪市内で記者会見し、客が手を付けなかった料理を料理人が毎回、別の容器に移していたことを明らかにした。女性は「湯木正徳前社長が調理場で『何を捨てているんだ』と叱責(しっせき)しているのを聞いた」と証言した。
 女性によると、船場吉兆本店では28日朝、女将の湯木佐知子社長(71)が涙ながらに廃業の経緯を説明、謝罪した。弁護士が退職手続きの紙を配り、荷物をまとめて出て行くよう指示。その場にいた従業員はぼうぜんとしていたが、店の片付けや運び出しに忙殺されたという。女性は「説明もなく突然解雇された。とにかく説明がほしい」と訴え、会社側に交渉を求めた。 

【関連記事】 使い回し、さらに8品目=従業員調査で船場吉兆
【関連記事】 「これから、と思っていたのに」=廃業で船場吉兆博多店店長
【関連記事】 船場吉兆が廃業=偽装、使い回しで経営悪化-「営業は社会的に許されない」と女将
【関連記事】 予約キャンセル相次ぐ=使い回し問題で船場吉兆

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080531-00000103-jij-soci