記事登録
2008年05月31日(土) 13時35分

東京ヒートアップ、半世紀で気温2.6度上昇 1月平均朝日新聞

 東京の1月の平均気温は半世紀で2.62度上昇していたことが、気象庁が公表した調査結果でわかった。最低気温が0度未満の冬日は10年で9.5日減り、夜でも25度より下がらない熱帯夜は3.7日増えた。気象庁は、都市化によるヒートアイランドの影響が大きいと分析している。

 気象庁は、観測が70年以上続く全国の62地点について、半径7キロの円内で、建物や道路といった人工物が覆う率を「都市率」と定義し、気温の変化との関係を調べた。

 都市率が最高だったのは92%の東京で、過去50年で1月の平均気温が最も上昇し、過去10年で最も冬日が減った都市でもあった。

 都市率60%以上で、1月の平均気温の上がり方が大きかった上位10地点の2位は札幌(都市率72%)、6位は名古屋(86%)、7位が福岡(62%)。冬日が減った上位10地点では、3位が名古屋、5位仙台(68%)、7位福岡。熱帯夜が増えた上位10地点の1位は福岡、7位は名古屋、9位は京都(64%)だった。

 都市化の影響が少ない北海道網走市(8%)や山形市(26%)、千葉県銚子市(13%)など17地点でも1月の平均気温は半世紀で平均1.06度上昇。これには温暖化の影響もあるとみている。(神崎卓征)

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/life/update/0531/TKY200805310205.html