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2008年05月31日(土) 00時42分

3児死亡飲酒事故 高検、改めて危険運転罪の適用求める朝日新聞

 福岡市で幼児3人が死亡した06年8月の飲酒事故で、業務上過失致死傷と道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の罪に問われ一審・福岡地裁で懲役7年6カ月の判決を受けた元同市職員今林大被告(23)の控訴審を前に、福岡高検は30日、改めて危険運転致死傷罪の適用を求める控訴趣意書を福岡高裁に提出した。控訴審では事故の様子を再現したビデオを提出し、現場検証の実施を要請する。

 一審で、検察側は「被告はアルコールの影響で正常な運転が困難だった」として危険運転致死傷罪を適用するよう主張し懲役25年を求刑した。だが、今年1月の福岡地裁判決は、被告は酔っていたものの事故現場まで通常通り運転していたことなどから、「正常な運転が困難な状態ではなかった」として業務上過失致死傷罪と道交法違反を適用。検察、弁護側双方が控訴していた。

 検察側は控訴趣意書で、「飲酒の影響があったことは明らかで、事実誤認だ」と反論。一審では行われなかった裁判官による現場検証も高裁に求めていくという。

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http://www.asahi.com/national/update/0531/SEB200805300021.html