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2008年05月31日(土) 06時16分

国内3社が改良水着発表 日本水連、6月10日に結論朝日新聞

 日本水泳連盟は30日、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで、水着提供の契約を結ぶミズノ、デサント、アシックスから北京五輪に向けた改良水着の説明を受けた。各社とも世界新を連発する英スピード社製と同様に体を締め付けるなどして抵抗を小さくした。スピード社製も含めて代表選手が試し、日本水連は6月10日に着用水着の結論を出す。

アシックス社製水着

デサント社製水着

ミズノの水着

 ミズノは従来と比べて2〜4倍締め付ける素材を使った。入水から15メートルまっすぐ伸びて進むタイムは「スピード社と同等」(上治丈太郎専務)としている。

 3種類を提示したデサントも織物による軽量化を図ったり、水を通さないポリウレタンを使用したりしてスピード社製に追随した。締め付けも「従来以上」(田山英明執行役員)という。

 2種類を示したアシックスは脚の締め付けを加えた。従来のものと比較し、100メートル自由形で約0.5秒縮まる可能性があるとしている。

 注目された山本化学工業(本社・大阪市)の素材は、デサントとアシックスが部分的に使用したタイプをつくった。

 改良を要望した日本水連の佐野和夫専務理事は「よくここまでやってくれた。3社以外も含めて、方向性を決めたい」と話した。

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