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2008年05月31日(土) 15時01分

カニ送りつけ商法:急増…「安くするよ〜」と電話、数日後に1〜2万円請求 /山梨毎日新聞

 ◇県消費生活センターまとめ
 「カニを安くする」などと電話で持ちかけられ、承諾していないのにカニを送りつけられて代金を請求される被害相談が、県の消費生活センターに相次いでいることが分かった。06年度に1件もなかったが、昨年度は9件に急増。今年度は2カ月間で既に8件の相談が寄せられ、同センターは“悪質商法”に注意を呼び掛けている。
 同センターによると、自宅にかかった電話に出ると「今ならカニが安く手に入ります」など相手から購入を勧められる。あいまいな返答をしたままでいると、数日後に質の悪いカニが届き、1万〜2万円の代金支払いを求められた——という内容が主だった。中には、電話もなしに一方的にカニが送りつけられてきたケースもあったという。
 ◇17件中12件高齢者
 07〜08年度の計17件のうち、12件の被害者が65歳以上の高齢者だった。カニなどの生鮮食品は、一定期間内に契約を解除できる「クーリングオフ」制度の適用外だが、購入意思を示していなければ代金の支払い義務はない。同センターは「必要がないのなら『いりません』とはっきりと断ってほしい」と指摘する。
 一方、昨年12月に発覚した「神世界」グループによる霊感商法事件に絡み、07年度に26件の相談が同センターに寄せられていた。【中村有花】

5月31日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080531-00000129-mailo-l19