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2008年05月31日(土) 00時00分

大阪・淀屋橋エリア、金融街から商業地に変身か朝日新聞

 金融中心のビジネス街だった淀屋橋(大阪市中央区)が、商業地として注目されている。オフィスの空室率は下がり地価もアップ。30日にはブランドショップが入った商業施設「淀屋橋odona(オドナ)」が開業するなど再開発計画も目白押しだ。

平松大阪市長らが加わってテープカットされる「odona」=30日、大阪市中央区、小玉重隆撮影

 もともと金融街だったが淀屋橋は、銀行再編に伴う店の撤退や東京一極集中による本社機能の移転で空室が増えた。ところが、オフィス仲介の三鬼商事によると、02年には10%を超えていた淀屋橋周辺の空室率が、最近は5%台に下がっている。03年以降、飲食店や服飾店が御堂筋西側に相次いで進出したためだ。

 地価も上昇している。日本政策投資銀行関西支店によると、淀屋橋エリアの地価は、00年1月に1平方メートル当たり188万円だったが、08年1月には同216万円に跳ね上がっているという。

 再開発の動きも活発だ。

 オドナを企画した街づくり企画会社ケイオス(大阪市)は来春、周辺にレストランやエステなどが入るビジネスホテルを開設する。淀屋橋と御堂筋の交差点近くの住友生命淀屋橋ビルも、「京阪中之島線も開業予定で地域的に潜在可能性が高まった」(住友生命幹部)と、地権者の同意を得て再開発を期待する。日本初進出の外資系ホテル「セントレジスホテル大阪」も10年3月、大阪市営地下鉄御堂筋線の本町駅近くに開業予定だ。(佐藤亜季)

http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200805300121.html