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2008年05月30日(金) 22時04分

味の素と伊藤ハム、業務提携 畜産飼料を開発朝日新聞

 味の素と伊藤ハムは30日、原料の共同調達などを含めた業務提携で合意した、と発表した。互いのノウハウを生かした畜産飼料の開発や国内外拠点の有効活用などを進めていく。食品メーカーは原燃料価格の高騰で収益を圧迫されており、提携で経営効率化を図る。

 味の素は長年にわたり伊藤ハムに畜産飼料用のアミノ酸を供給してきた。今後は家畜の肥育段階で情報交換することで、食肉や飼料の品質向上も目指す。提携の具体的な計画は、週明けに発足する両社の専門チームで検討する。

 提携を通じて、両社は08年度からの4年間で、営業利益約40億円の上乗せを狙う。資本提携の可能性については、味の素の山口範雄社長は記者会見で「現時点で考えていない」と話した。

 伊藤ハムの河西力社長は「原料高の上昇をすべて消費者に転嫁するわけにはいかない。こういう形で自己改革に取り組む必要がある」と話した。(五十嵐大介)

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