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2008年05月30日(金) 21時25分

ホテルオークラとロイヤルホテルが業務提携 外資に対抗朝日新聞

 「リーガロイヤルホテル」を運営するロイヤルホテル(大阪)とホテルオークラ(東京)は30日、業務提携で合意したと発表した。予約業務や営業活動を一本化する共同出資会社を設立する。現段階では資本提携の可能性を否定しているが、事実上一体のホテルグループとして運営する。外資系高級ホテルの進出が相次ぐ中、規模のメリットを生かして集客力増を図る。

リーガロイヤルホテル

ホテルオークラ東京

  

 両社を合わせたホテル数は国内外合わせて33、客室数は1万室強となり、都市型ホテルチェーンとしては国内4番目の規模となる。それぞれのホテル名は変更しない。今後、他のホテルなどにも参加を呼びかけていくという。

 新会社名は「オレンジ マーケティング サービス ジャパン」。資本金は9500万円で、出資比率はロイヤルが45%、オークラが55%。社長には、ホテルオークラの田口昌男執行役員が就く。6月に設立し、7月から事業を始める。

 新会社は、宿泊予約や広告宣伝などを一体的に手掛け、顧客リストを共有。ポイントサービスなどの会員組織も一体化する。また、ほかのホテルの予約業務や販売促進活動も手掛ける。(佐藤亜季)

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 〈ロイヤルホテル〉 35年に前身の「新大阪ホテル」が開業。現在、国内にグループで10ホテルを展開する。会員数5万人。大証2部上場。

 〈ホテルオークラ〉 58年大成観光として創立し、87年現社名に。グループで国内17、海外6のホテルを展開。会員数約24万人。非上場。

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