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2008年05月30日(金) 19時44分

日本郵政、経常収益は10兆円 グループ連結決算朝日新聞

 日本郵政グループは30日、08年3月期連結決算を発表した。昨年10月の民営化後、初の決算で前期との比較はないが、売上高にあたる経常収益は10兆979億円、経常利益は4387億円で、当期利益は2772億円だった。

 実質的な決算期は、07年10月〜08年3月。民営化の実施計画では経常利益を5400億円としていた。国内株式市場の低迷で、グループのかんぽ生命保険が有価証券の評価損を1055億円計上。経常利益は119億円にとどまり、計画の2030億円を大幅に下回ったことが、連結決算にも響いた。

 また、かんぽ生命の個人保険の新規契約件数は約59万件で、前年同期の約半分だった。西川善文社長は「民営化直後に社員がシステムや業務に慣れていなかったことが、営業成績にも影響した。収益力を一層強化して予定通り(日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命の)10年度の上場をめざす」と語った。

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