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2008年05月30日(金) 19時20分

ボノ氏・ゲルドフ氏、本社一日編集委員 アフリカへ熱い思い朝日新聞

 アイルランド出身のロックバンド「U2」のボノ氏と、同国出身の歌手ボブ・ゲルドフ氏が30日、朝日新聞の一日編集委員として東京本社を訪れ、31日付朝刊紙面の編集に加わった。両氏とも鋭い視線で、アフリカ特別紙面への熱い期待を記者たちに語った。

編集局の紙面打ち合わせに出席したボノ氏(手前)とボブ・ゲルドフ氏=30日、筋野健太撮影

 30日午後、本社に入った両氏は、粕谷卓志・編集担当、横井正彦・東京本社編集局長と対談。その後、各ページを受け持つデスクの会議に出席した。ゲルドフ氏は「貧困にあえぐ人々への共感や哀れみという感情だけでなく、政治的、経済的に大きな意味をはらんでいる日本とアフリカの関係も取り上げよう」。ボノ氏は「明日、朝日新聞の読者が、何かしなければという義務感よりも、これこそチャンスや冒険だという気持ちを感じてもらえるようにしたい」と強調した。

 両氏は、朝刊紙面に掲載するアフリカの子供たちの写真を熱心に選んだ。「子供が携帯電話で話しているような現代的なアフリカを表す写真はないか」「アフリカの元気な姿を感じる写真を1面に載せたい」などの意見を述べた。子供が枝を使って黒板の文字を指している写真に、ボノ氏が「AFRICA TEACHES THE WORLD A LESSON」(アフリカが世界に教えている)というメッセージを書き込むシーンもあった。(西山貴章)

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