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2008年05月30日(金) 21時31分

カニ送りつけ被害増加 広島中国新聞

 「以前、カニを注文した」などと覚えのない説明でカニの購入を勧誘し、全国的に問題となっているトラブルが広島市消費生活センターに4月以降、3件寄せられていることが分かった。生鮮食品は一定期間内なら解約できるクーリングオフができず、センターは「不審な勧誘には応じないで」と注意を呼び掛けている。

 センターによると、佐伯区の女性に4月下旬、カニの購入を勧める電話があった。女性は例年、この時期に買っている。なじみの担当者とは別人だったため確認すると、「今日は休んでいる」と言われ、信じて注文したという。その後、これまでの業者から電話があり、勧誘してきたのは別の業者だったことが分かった。安佐北区の80代の女性は4月下旬、知らない業者から「30周年記念で松葉ガニ、タラバガニを3匹で1万7000円でどうですか」と電話を受けた。番号を知っていた理由を尋ねたところ「前に受注した」と言われたため注文したという。

 広島のセンターの中川浩主幹は「顧客の名簿が出回っている可能性がある。覚えがないものは、安易に受け取らないで」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200805300232.html