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2008年05月30日(金) 11時14分

浅草寺本堂、チタン屋根に変身 50年ぶり瓦ふきかえ朝日新聞

 東京都台東区の浅草寺(清水谷孝尚貫首)は、本堂の観音堂の耐震強度を増すため、屋根瓦を50年ぶりにふき替える。約7万2千枚といわれる土瓦をチタン製の瓦にする。工事は来年2月の節分後から。10年12月までには終える予定。本堂は工事塀で囲むが、参拝はできるという。

屋根瓦をふき替える浅草寺の本堂=30日、浅草寺

 浅草寺は、05年11月の耐震強度偽装事件発覚を受けて本堂などの強度を調べた。「わずかだか今の基準では足りない」と診断されたため、本堂の一部を鉄筋を入れた壁にするなどして耐震強度を上げた。

 これで基準は満たしたが、「多くの人が訪れる場所だけに、災害に強いものを」とチタン製の瓦を採用することにした。軽量で強度が高いので本堂の重心の位置をより低くできるという。本堂の外壁も塗り替えるため費用は十数億円かかる見込み。今秋ごろから募金を始める予定だ。

 1649(慶安2)年に再建された本堂は1945(昭和20)年、東京大空襲で焼失したが、58(昭和33)年10月に再建された。今年10月15日から約1カ月間、50周年の記念開帳が行われる。

 本堂の手前にある宝蔵門はすでに昨年、チタン瓦にした。施工した金属屋根メーカーのカナメ(宇都宮市)によると、チタン瓦は耐久力があり、酸化にも強く、通常の瓦の重さの約10分の1。寺社にも少しずつ広がっており、東京ではほかにも法善寺(北区)や福蔵院(中野区)などが採用しているという。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200805300090.html