０９年度に大阪府に採用される職員採用試験（大卒程度）の受験申込者が、前年度に比べて４割近く減った。３５２億円の人件費削減案を発表した橋下徹知事は２９日、報道陣に「やはり非常に不安に思うんでしょうね」と語った。
２２日に締め切った申込者数は全職種合計で１４２２人。昨年度の２２８４人より３７．７％減った。ただ、採用予定者数も人件費削減で職種によっては最大６割減らしているため、「競争倍率はそれほど変わらない。定員割れもない」（人事担当者）。
最も狭き門は、知事部局や教育委員会で勤務する事務職。採用予定は２０人で倍率は３３．７倍だった。橋下知事は「これだけのことをやっているのに、希望してくれる学生がいるのは非常に心強い」とも述べた。