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2008年05月29日(木) 00時00分

御堂筋パレード、大阪21世紀協会は「継続」表明 朝日新聞

 大阪府の支出見直しで開催が危ぶまれている大阪の秋のイベント「御堂筋パレード」について、主催する「大阪21世紀協会」の堀井良殷(よしたね)理事長は28日、大阪市中央区で開かれた討論会で「3カ月の準備期間でやれる範囲のことをやる」とパレードを継続することを明らかにした。山車やマーチングバンドのパレードが主体だった内容を一部変更することも検討しているという。

 同協会には府と大阪市、財界が分担金や補助金を支出しており、07年度は府と市がそれぞれ3億2千万円を出した。しかし、橋下徹知事は「歩行者天国にした方が人も集まりお金もかからない」と指摘し、府の改革プロジェクトチーム(PT)も今年度、府の財政再建のため支出見直しの方針を打ち出している。府などの意向を踏まえ、協会は「従前通りの規模で開催するのは難しい」と関係団体に伝えていた。

 堀井理事長は朝日新聞の取材に対し、「絶対に開催する。計画に合わせて人や金を集めるのではなく、集まった範囲でやれることをやる。どのような形がいいのか市民に意見を問い、関係団体と議論していきたい」と話した。協会として、歩行者天国の要素を採り入れる▽大災害に見舞われたアジア各国への貢献▽来年、大阪で開催される「水都大阪2009」を盛り上げる——などの提案を考えているという。

 大阪市の平松邦夫市長は4月下旬の記者会見で、「何も無くなっていいのか。別の形で展開したい」などとパレードの続行に意欲を示している。

http://www.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK200805280091.html