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2008年05月29日(木) 23時58分

日本切手の偽造団逮捕、すでに2億円分流通? 釜山朝日新聞

 【ソウル=箱田哲也】韓国の釜山警察庁は29日、2億3千万円分に当たる日本の切手を偽造した疑いで、韓国人5人を逮捕した。5人を指名手配し、大阪に関係者がいるとして大阪府警に通報済みという。同庁は、偽造切手のうち120万枚、2億1千万円相当がすでに日本国内に運ばれたとみている。

警察当局が押収した50円の偽造切手など=釜山警察庁提供

 調べでは、偽造グループは昨年6月ごろ、釜山にある工場で日本の200円切手100枚が印刷できるフィルムを作るなどし、韓国南東部・蔚山で量産、3回にわたって200円切手100万枚と50円切手60万枚を偽造した疑い。

 偽造切手は書物のように見せかけ、日韓間で日用品などを運ぶ業者に運ばせたという。26日に偽50円切手40万枚を韓国国内から持ち出そうとしたところを押収、関係者の身柄を拘束して調べていた。

 偽造グループにはフィルム技師や印刷業者が含まれ、作業を分担していたとみられている。シートに細かい穴を開ける作業には、韓国造幣公社の退職者が関与していた疑いがあるという。

 韓国側から大阪府警に入った連絡によると、偽造グループの大阪の関係者は、別の印紙偽造事件で府警に逮捕された60代の男とみられ、府警は今回の事件との関連を調べている。

 同庁当局者は「偽造切手の識別機が一般的でないことや、韓国以上に日本で切手が多く使われていることに目をつけたのではないか」とみている。

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http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY200805290282.html