記事登録
2008年05月29日(木) 23時10分

野口英世アフリカ賞、受賞者が猪苗代の記念館訪問朝日新聞

 アフリカの医学研究や医療活動に貢献した人をたたえる「野口英世アフリカ賞」の第1回受賞者2人が29日、野口博士の故郷、福島県猪苗代町を訪れ、生家跡に建てられた記念館などを訪問した。

野口英世記念館を訪ね、地元の小学生に歓迎されるウェレさん(右)とグリーンウッドさん=29日午後、猪苗代町の野口英世記念館、戸村登撮影

野口英世記念館を訪ねたウェレさん=29日、福島県猪苗代町、戸村登撮影

 2人は、マラリアや感染症の研究で功績のあった、英ロンドン熱帯医学研究所のブライアン・グリーンウッド教授(69)と、乳幼児の予防接種率向上などを進めたケニアのミリアム・ウェレ国家エイズ対策委員長(68)。

 野口博士の母校、翁島小学校の児童らが歌をうたい、町民が旗を振って出迎える大歓迎ぶりに、2人は感激した様子。修復して保存されている生家について、「博士はたいへん貧しい生まれだと聞いていたが、とても素晴らしい家で驚いた」と話し、周囲を笑わせた。

 28日に横浜市で授賞式があり、それぞれに賞状と賞金1億円が贈られた。30日には会津若松市の会津大学で記念講演を行う。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY200805290325.html