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2008年05月29日(木) 22時09分

元高校校長の教え子脅迫 懲役1年6カ月を求刑朝日新聞

 元教え子の女性に脅しのメールを送りつけたなどとして脅迫罪に問われた、埼玉県川口市の市立川口高校元校長、市川和夫被告(56)の初公判が29日、さいたま地裁熊谷支部であり、市川被告は起訴事実を認めた。検察側は「脅迫の文言は卑劣で、犯行は常軌を逸している」として、懲役1年6カ月を求刑し、結審した。

 市川被告は法廷で「行ったことは卑劣だった。早く立ち直って幸せになってほしい」と謝罪の言葉を述べた。だが動機が復縁を迫る目的だったことは否定し、面会を拒否した女性に「約束の大切さを教えるため謝罪を求めたかった」と主張した。弁護側は「すでに社会的制裁も受けた」として執行猶予付きの判決を求めた。

 冒頭陳述によると、市川被告は元教え子の女性に「別の交際相手が出来た」と面会を拒まれて激高。07年11〜12月、校長室から「会ったら殺してしまうかもしれない」といった内容の電子メールを送り、女性の自宅に「交際相手に過去の男性遍歴を暴露する」と書いた手紙を出し、交際の継続を迫ったとされる。

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http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY200805290316.html