記事登録
2008年05月28日(水) 08時01分

星島容疑者、手に薬品?指紋に細工 提出も拒む朝日新聞

 東京都江東区潮見2丁目のマンションで4月、9階に住む会社員東城瑠理香(とうじょう・るりか)さん(23)が行方不明になった事件で、住居侵入容疑で逮捕された二つ隣の部屋に住む派遣会社員星島貴徳容疑者(33)が事件後、指紋や掌紋に細工し、採取できないようにしていたことが警視庁の調べでわかった。事件への関与が判明するのを避けるため工作したと同庁はみている。その後も指紋の任意提出をいったんは拒んだという。

 4月18日夜の東城さん失跡後、警視庁は住人から事情を聴くとともに、指紋の任意提出を求め、採取を進めた。対象は全入居者約120人とその知人ら約50人にのぼった。

 この中で、星島容疑者に依頼したところ、両手が荒れたような状態で、指紋や掌紋がほとんど採取できなかった。何らかの薬品を使って細工を施したとみられるという。

 警視庁は逮捕の数日前、改めて指紋の提出を依頼。当初は採取を拒否したが、捜査員が強い態度で求めると応じた。手は通常の状態に戻っており、採取できたという。

 同庁が提出を受けたすべての指紋と、東城さん方から採取した指紋を照合した結果、星島容疑者のものと一致。事情聴取でこの事実を伝えたところ事件への関与を認めたという。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY200805270404.html