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2008年05月28日(水) 00時00分

補助金不正受給 6商議所、市民らに陳謝読売新聞

早急に再発防止策策定へ
記者会見で頭を下げる斎藤専務理事(右)と早川事務局長(岡崎商議所で)

 商工会議所の補助金不正受給問題で、県から補助金の返還を求められた岡崎、豊橋、豊川、蒲郡、安城、西尾市の各商工会議所は27日、市民や会議所会員らに陳謝するとともに、再発防止策を早急にまとめる考えを示した。

 この問題は、商工会議所の経営指導員が、小規模企業に行う巡回指導や窓口相談を行っていないのに、実施したようにみせかけ、県から補助金を受けていたとして、県が調査していた。

 6商議所のうち、岡崎商議所は斎藤真澄専務理事、早川秋夫事務局長が同日、記者会見を開き、「大変申し訳なかった」と頭を下げ、「経営指導員の負担が多くなり、本来の指導業務がおざなりになった」と不正受給の理由を語った。

 会見後の通常総会では、伊藤公正会頭も陳謝するとともに、斎藤専務理事、早川事務局長に対し、10%の減俸2か月の処分も発表された。

 同商議所は、「巡回指導では巡回先の応対者名を記録する」「外部監査の仕組みを設ける」などの再発防止策を実施する。

 このほかの商議所でも、「組織の見直しと役職員の意識の改革、巡回相談・指導などのチェック態勢を強化する」(豊橋)、「指導員の業務日誌や相談指導カードを具体的に記入する」(豊川)、「改善に最大限努力していく」(蒲郡)、「職員を増員し、経営指導員の負担を軽くしていきたい」(西尾)、「巡回、窓口相談の実施記録を正確につける」(安城)などとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20080527-OYT8T00845.htm