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2008年05月28日(水) 03時03分

「騒ぎになり殺した」「誰でもよかった」江東・女性不明朝日新聞

 東京都江東区潮見2丁目のマンションで4月、9階の会社員東城瑠理香(とうじょう・るりか)さん(23)が行方不明になった事件で、二つ隣の部屋に住む派遣会社員星島貴徳容疑者(33)が、警視庁の調べに「殺すつもりはなかった。通報で騒ぎになったので殺した」と供述していることがわかった。東城さんを襲った直後ではなく、1時間以上してから殺害した可能性があると、同庁はみている。

  

 星島容疑者は、暴行目的で4月18日午後7時半ごろ、東城さん宅に押し入ったとして、今月25日に住居侵入容疑で逮捕された。その後東城さんを包丁で脅し、自室に連れていったとされる。

 深川署捜査本部の調べに対し、星島容疑者は「誰でもよかった。(事件の)数日前から誰かを暴行するつもりだった」などと供述。殺害した理由については、「暴行することが目的で、殺すつもりはなかった。東城さんがいなくなったことを通報され、騒ぎになったので刃物で刺して殺した」と話しているという。

 東城さん失跡は同日午後8時45分ごろ、同居する姉が帰宅して発覚した。姉は同9時15分ごろ110番通報。直後に捜査員がパトカーなどでマンションに到着していた。捜査本部は、どの段階で星島容疑者が殺害に及んだか、詳しい経緯を調べている。

 星島容疑者は「一人暮らしと思っていた。ばれるとは思っていなかった」とも話し、事件を金曜日に起こしたことについては「土日があるので、発見が遅れると思った」と説明しているという。

 切断した遺体については、「一部はごみ袋に入れ、通勤途中などに近くのマンションのごみ置き場まで歩いて運び、置いた」と供述。警察官は東城さん失跡翌日の19日昼過ぎ、星島容疑者の部屋の中を初めて調べており、捜査本部は、星島容疑者はこの時点で遺体を切断し終えて室内に隠しており、その後に一部を徒歩で外に運んだ可能性が高いとみている。

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