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2008年05月28日(水) 00時00分

豪女優C・ブランシェット、ラッド首相との関係にひび朝日新聞

 5月28日、オーストラリア出身の女優ケイト・ブランシェット(右)が、少女の裸体を扱った写真展の是非をめぐり、同国のラッド首相(左)と衝突している。写真は4月、キャンベラで撮影(2008年 ロイター/Daniel Munoz)

 [シドニー 28日 ロイター] オーストラリア出身の女優ケイト・ブランシェットが、少女の裸体を扱った写真展の是非をめぐり、同国のラッド首相と衝突している。

 4月にブランシェットが出産した際には、ラッド首相が病院を訪問するなど、これまでは良好な関係が続いていた。しかし、12─13歳の少女の裸を被写体としたビル・ヘンソンの写真を「極めて不快」と表現したラッド首相に対し、ブランシェットはその見解を批判する公開書簡に署名した。

 シドニーで行われていたヘンソンの写真展は先週、警察当局によって打ち切られ、写真20点が押収されていた。オーストラリア国内ではこうした警察の対応を機に、芸術とポルノの境界線に関する議論が巻き起こっている。

 ブランシェットらが署名した書簡には「最も尊敬される芸術家の1人に処罰が下されるなら、『クリエーティブなオーストラリア』を作れるはずがなく、われわれの文化面での評価にも甚大な損害を与えることになる」などと書かれている。

http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200805280094.html