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2008年05月27日(火) 22時07分

農林中金、サブプライム関連損失1869億円計上産経新聞

 農林中央金庫は27日、平成20年3月期決算で、米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題を受けた証券化商品の価格下落に伴う関連損失を1869億円計上したと発表した。ただ、米国の市場金利が低下して資金調達コストが減少したことや債券売却益で損失を穴埋めし、最終利益は前年同期比7・1%増の2720億円と過去最高益を達成した。
 関連損失のほか、保有する国内株式の価格下落による損失も875億円あり、金融市場の混乱に伴う損失は計2744億円に上った。証券化商品の3月末の残高は約6兆円あるが、ほぼ減損処理を済ませており、上野博史理事長は「(損失が)これ以上増えることはないとみている」と述べた。

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