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2008年05月27日(火) 21時32分

埼玉りそな銀、13万人の顧客情報紛失 預金印鑑届など朝日新聞

 埼玉りそな銀行(本店・さいたま市)は27日、主に埼玉県内の106の支店・出張所で、預金者の名前や口座番号などが記された預金印鑑届や現金自動出入機(ATM)の利用記録など、のべ約13万3千人分の顧客情報を紛失したと発表した。内部監査の結果などから、別の資料と混入するなどして誤って廃棄した可能性が強く、外部への流出はないという。同行は「誠に申し訳ない。今後、情報の管理について一層の強化、徹底を図りたい」と話している。

 同行によると、紛失したのは、05年4月から07年9月までのATMの利用明細の記録「ATMジャーナル」12万2778人分や、前身の銀行時代に作られたものも含む預金印鑑届8243人分など。預金印鑑届がなくなっていた顧客については、再び作成する必要があるため、26日に今後の手続きなどについての通知を発送したという。

 同行では、個人情報保護法が全面施行された05年4月に顧客情報の点検を行い、約9万5千人分の情報紛失が判明。その際には預金印鑑届の保管状況など点検対象になっていなかったものもあり、「網羅性に欠ける」として、昨年4月から改めて顧客情報の一斉点検を行っていたという。

 同行は専用窓口(0120・20・3192)を設け、平日の午前9時から午後5時まで、顧客からの問い合わせに応じることにしている。

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