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2008年05月27日(火) 21時26分

筋弛緩剤混入、民事も認定 守受刑者に賠償命じる朝日新聞

 仙台市のクリニックで00年、点滴に筋弛緩(しかん)剤が混入された事件で、呼吸困難に陥り現在も意識不明の女性(19)と両親が、混入した准看護師守大助受刑者(37)=殺人罪などで無期懲役が確定=に対し、約5千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、仙台地裁であった。潮見直之裁判長は「症状は守受刑者が筋弛緩剤を故意に混入したことが原因」として全額の支払いを命じた。

 判決は、女性の症状が筋弛緩剤によるものと認定した上で、守受刑者が1人で点滴を準備した状況などから「点滴に筋弛緩剤を故意に混入した事実を覆すに足りる証拠がない」と指摘。「薬剤の副作用やてんかんの発作など」とする守受刑者側の主張を退けた。守受刑者側は控訴する方針。

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http://www.asahi.com/national/update/0527/TKY200805270369.html