農林中央金庫は２７日、０８年３月期決算（単体）を発表した。サブプライムローン関連の投資で１８６９億円の損失が出たが、保有していた国債の売却益などで埋め合わせ、当期利益は前年同期比７．１％増の２７２０億円と過去最高だった。
サブプライム関連の損失では、みずほフィナンシャルグループ（６４５０億円）、野村ホールディングス（２６００億円）に次ぐ規模。ほかに株価下落の損失なども８７５億円あって、投資損失と合わせ計２７４４億円となった。農林中金は資産担保証券や債務担保証券など証券化商品の３月末残高が約６兆円ある。上野博史理事長は「リスク管理を強化したい」と述べた。
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