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2008年05月27日(火) 13時43分

宮崎市の「アリサカ」が粉飾で30億円債務超過朝日新聞

 九州を中心にゲームセンターなどを展開しているジャスダック上場のアリサカ(本社・宮崎市、有坂順三社長)は27日、過去数年間にわたって粉飾決算を行っていたと発表した。08年3月期は30億円程度の債務超過に陥る見込みで、来月3日に会社更生手続きの開始を宮崎地裁に申し立てる。負債は約135億円で帝国データバンクによると、今年に入って九州で最大の倒産になる。ジャスダックは6月28日上場廃止を決定した。

 会見によると、アリサカは3年前からゲームセンターの景品などの棚卸し資産を水増ししたり、架空の店舗改装費を計上したりして、不適切な会計処理を続けていた。財務担当の専務と経理部長が相談して実行したという。08年3月期の会計監査で、監査法人から指摘を受けて発覚した。

 宮崎県庁で会見した有坂社長は「私が粉飾を指示した事実はなく、会社ぐるみではない」などと語った。今後も営業は続け、社員約160人、パート、アルバイト約800人の雇用は続ける方針。

 アリサカは76年設立。ゲームセンター「アーバンスクエア」やボウリング場、スーパー銭湯「がらっぱ湯」など42店舗を展開。近年は中部・関東地方でも営業し、07年3月期の売上高は99億1400万円、当期純利益は1億900万円。

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