大津市園城寺（おんじょうじ）町の円満院境内で今月４日、京都府宇治市木幡平尾の無職、橋本和鶴子（かずこ）さん（２２）の遺体が見つかった死体遺棄事件で、滋賀県警捜査本部は２７日、参考人として事情聴取していた大津市の無職男性（４７）が自殺を図り、搬送先の病院で死亡したと発表した。死因は窒息死だった。
県警によると、男性は２６日、捜査本部の事情聴取を終えて大津市内のホテルに宿泊。翌２７日午前６時ごろ、浴室内で首をつっているのを家族が見つけた。男性は聴取で、橋本さんと会ったことは認めたが、事件については詳しく話さなかったという。男性が事情を聴かれたのはこの日が初めてで、約１０時間事情聴取を受けたという。
捜査本部は、橋本さんが携帯電話のインターネットの出会い系サイトに書き込みをしていたことを把握。橋本さんが行方不明になった今年１月２５日夕から最後にサイトを通じて、橋本さんとメールを交わしていたこの男性が捜査線上に浮かんだという。
県警の山本芳則捜査一課長は、男性の自殺について「事情聴取は事件の重大性からみて妥当で、捜査は適正だった」と話した。
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