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2008年05月27日(火) 12時00分

静かなる巨大メディア『ナショナル ジオグラフィック』R25

美麗な写真と手間ひまかけた真摯な取材記事で埋めつくされた『ナショナル ジオグラフィック』。表紙の黄色い縁どりでもおなじみ、雑誌メディアの金字塔にして、世のプロ写真家や単なる写真好き・ドキュメンタリー好きが敬愛し、憧れてやまない科学&冒険&ネイチャー満載な硬派の月刊誌だ。

今年は、その創刊から120年目。創刊時=1888年は明治21年、日本ではちょうど市町村制が公布されてます。そんな時代、アメリカで「地理知識の向上と普及をめざす組織」としてナショナル ジオグラフィック協会は誕生。当初のメンバーは33人、地質学者、気象学者、銀行家、軍人など、多くは20〜30代の意気盛んな専門家集団だったとのこと。陸海空どこでも出かけて調査(だの探検だの)しては雑誌で発表、というスタイルは当初から一貫しており、質の高い仕事っぷりを維持したまま現在に至ってます。

現在、30の国と地域で各国版が刊行されてるわけですが、初の外国語版となったのは、実は95年より発刊されている日本版。日経ナショナル ジオグラフィック社の社長・大河原暢彦さんに話を聞きました。

「本国版スタッフと徹底的に内容を議論し、日本版を作り上げています。大まかな仕組みとしては、雑誌のロイヤリティや書籍・映像ソフトなどの売り上げが、寄付金などとともに協会本部に集められ、さらなる調査・研究の支援に充当されます。協会自体は非営利組織ですが、事業部門はいくつかあり、テレビもそのひとつ。今後はインターネットでの展開も本格化していくはずです」

あのう、ちなみにボクらみたいな素人じゃ、ナショジオに寄稿するようなカメラマンになれたりは…しませんよね?

「毎年、世界規模で開催しているフォトコンテストに参加するなど、ルートはいくつかありますし、可能性は決してゼロではない。常に新しい才能を求めていますよ」

困難にひるまず挑戦する姿勢こそ、協会の基本ですもんね。よーし、チャレンジ!…とりあえず目の前の仕事からね。
(R25編集部)

協会が支援した冒険・調査プロジェクト例を見る

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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