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2008年05月27日(火) 00時00分

病院3階から長女が母落とし直後に飛び降り 無理心中か朝日新聞

 認知症の母を病院の3階の窓から落として殺害したとして、広島県警福山東署は27日、同県福山市春日町1丁目の無職の長女横田美知子容疑者(58)を殺人の疑いで逮捕した。直後に自分も飛び降りており、同署は無理心中を図ったとみている。

 調べでは、横田容疑者は27日午前4時ごろ、同市南本庄3丁目の整形外科病院に入院中の母の小野律子さん(85)を、病室の3階の窓(高さ約7メートル)から抱えて落として殺害した疑い。小野さんは1階部分の倉庫の屋根を突き破ってコンクリート面に転落して死亡。横田容疑者も続いて飛び降り、頭や胸を打つなどのけがを負った。病室は6人部屋だった。音に気づいた病院職員が2人を見つけ、110番通報したという。

 横田容疑者は「母の介護で病院に迷惑をかけることが耐えられなかった。自分も死のうと思った」と話しているという。

 小野さんは認知症に加え、自力では歩けなかった。右腕を骨折して22日から入院し、横田容疑者が泊まり込みで介護を続けていたという。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805270109.html