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2008年05月27日(火) 02時30分

ウィルコム、W-ZERO3の後継スマートフォン「WILLCOM 03」を発表ITmediaエンタープライズ

 ウィルコムは5月26日、スマートフォン端末の新製品「WILLCOM 03」を発表した。スマートフォン製品シリーズ「W-ZERO3」の集大成モデルとして一般ユーザーへのスマートフォン浸透を図る戦略製品に位置付け、6月下旬に発売する。

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 WILLCOM 03は、ウィルコムのスマートフォンとしては最小サイズとなる幅50×縦116×厚さ17.6ミリメートル、重量135グラムを実現。OSにMicrosoft Windows Mobile 6.1 Classic日本語版を採用し、「通話発信」ボタンを押すだけで10キーとショートカットキーを交互に表示するタッチ入力方式のユーザーインタフェース「2モードイルミネーションキー」、ID・パスワードを入力するだけでグーグルの「Gmail」とヤフーの「Yahoo!メール」、OCNの各Webメールサービスをすぐに利用できる設定機能をプリインスールしている。

 Webブラウザに「Opera Mobile 9.5」を採用し、Webページ表示の高速化や指操作で表示サイズの拡大・縮小、スクロールをできるようにしたほか、ポータルサイトにワンタッチでアクセスできるようにした。アドレス帳データの呼び出しを簡単にできるように改善するなど、コミュニケーション機能の向上を図った。

 このほか、PHSでは初めてワンセグ機能を標準搭載。Bluetooth接続や「コミック&ぶんこビューワ」による書籍閲覧ができるなど、プライベート利用時に求められる機能を搭載している。

 喜久川政樹社長は、「従来のW-ZERO3シリーズはビジネスユーザーや熱心なモバイルユーザーを意識していたが、新端末は一般ユーザーの利用拡大を狙い、デザイン性や機能性能の向上に注力した」と新製品のコンセプトを説明した。

 同社の調べでは、国内のスマートフォン市場におけるウィルコムのシェアは69.2%。ユーザーの満足度調査では18.1%が「満足」、50.2%が「やや満足」と回答したという。一方で不満な点では、「バッテリがすぐ切れる(44.5%)」「端末価格が高い(32.4%)」「一般的な携帯電話よりサイズが大きい(31.9%)」などの回答が目立った。

 喜久川氏は、「ユーザーが日常的なコミュニーションに使う端末としてのスマートフォンを利用できるようにW-ZERO3のマイナス面をできる限り改善した。ユーザーのすそ野を広げる新世代のスマートフォンになる」と話した。

 端末価格は、2年間の継続利用で端末価格を割り引く「W-VALUE SELECT」プランの場合で、一括購入では6万3120円、分割では月々2630円。割引額を差し引いたユーザーの実質負担額は1カ月当たり1480円になるとしている。

 ウィルコムではこのほか、若年層に人気の音声端末「HONEEY BEE」の新カラーモデルの追加と、2008年度第4四半期までに電子マネーサービスを導入する計画を発表した。

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