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2008年05月26日(月) 00時00分

松下の乾電池ロボ、グランドキャニオン登頂に成功朝日新聞

 松下電器産業の世界で一番長持ちする乾電池「EVOLTA(エボルタ)」を使ったロボットが、米国のグランドキャニオンの絶壁(高さ530メートル)をロープを伝って「登頂」することに成功した。

米・グランドキャニオンで、ロープを登る小型ロボ=松下電器産業提供 グランドキャニオンの絶壁から垂らしたロープを6時間あまり登り続けた=松下電器産業提供

 手のひらサイズの小型ロボは、身長17センチ、体重134グラム。動力源は背中にしょった2本の単3乾電池だけで、両手と両足を使い、上から垂らしたロープを登った。京都大学の学内ベンチャー第1号「ロボ・ガレージ」を創業した、ロボットクリエーターの高橋智隆氏が開発した。

 現地時間22日(日本時間23日)に始まった挑戦1日目は、6時間近く登り続けたが、足の故障でリタイア。ひょうやみぞれが降る悪天候となった2日目も、残り百数十メートルで断念。三度目の正直の24日(同25日)は好天にも恵まれ、スタートから6時間46分後の午後4時14分、ついに530メートルを制覇したという。

 エボルタは、「世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池」として、ギネスブックの認定も受けている。4月26日の発売以来、すでに5千万個を出荷する人気商品となっている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805260057.html