大津市園城寺（おんじょうじ）町の円満院境内で今月４日、京都府宇治市木幡平尾の無職、橋本和鶴（かず）子さん（２２）の遺体が見つかった事件で、橋本さんが行方不明になる直前の今年１月下旬ごろ、携帯電話のインターネットサイトを利用して友人募集の書き込みをしていたことが、滋賀県警の調べでわかった。県警は、サイトを通じて交友関係のあった人物から事情を聴いている。
大津署捜査本部の調べでは、橋本さんは宇治市で父親と暮らしていたが、１年以上前に自宅を出て、昨年末からは大津市内の友人宅で寝泊まりしていた。１月２６日夜、この友人が「（橋本さんと）数日前から連絡が取れなくなった」と大津署に家出人捜索願を提出。携帯電話が通じなくなったという。橋本さんは以前から、携帯サイトを利用し、友人募集の書き込みをしていたという。
橋本さんは５月４日午後２時４０分ごろ、円満院境内の金色不動堂外階段の裏側で横向きに倒れ、死亡しているのが見つかった。くつや衣服の一部がなくなっており、上半身を同院の清掃用の袋で覆われていたという。司法解剖によると死後約１カ月とみられるが死因は不明。外傷や骨折の跡などはなかったという。