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2008年05月26日(月) 01時26分

強制収容の日系「元学生」440人に名誉学位 米大学朝日新聞

 【ロサンゼルス=堀内隆】米ワシントン大学(ワシントン州シアトル)はこのほど、第2次大戦中の42年に強制収容され、学業を全うできなかった約440人の日系人学生に名誉学位を授与した。大学を離れて66年。式典に参加できた元学生65人は、ほとんどが80歳代後半になっていた。

 「長い家路」と題された式典で、エマート学長はルーズベルト大統領(当時)の命令で米国内の日系人が強制収容所に送られた歴史を振り返り、「著しい不正義に打ち勝った方々を称賛したい」と賛辞を贈った。収容所生活を経験した日系のノーマン・ミネタ前運輸長官も出席した。

 地元メディアによると当時、ワシントン大学に在学する日系人学生はカリフォルニア大バークリー校に次いで全米で2番目に多かったという。贈られたのは正式な学位ではないが、同大評議員会のベアラー会長は「名誉学位とは最も名誉ある形で受けた学位ということだ」と述べた。

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http://www.asahi.com/international/update/0525/TKY200805250187.html