記事登録
2008年05月26日(月) 16時08分

「ロコ・ロンドン金取引」捜索産経新聞

 「ロコ・ロンドン金取引」と呼ばれる海外での金の保証金取引をめぐり、元本割れの危険性を知らせず「絶対もうかる」と高齢者に高額の投資を勧めた疑いがあるとして、福岡、山口、熊本の3県警は26日、特定商取引法違反の疑いで福岡市博多区の取引仲介会社ベストパートナーや関係先などを家宅捜索した。

 ロコ・ロンドン金取引をめぐっては、全国各地の消費生活センターなどに被害相談が多数寄せられているが、警察が強制捜査するのは初めて。

 調べでは、ベストパートナーの社員は福岡県の高齢男性に「絶対に失敗しない」と持ちかけ、約200万円を投資させた疑い。山口県の別の男性には、契約時に必要な書類を渡さないまま数百万円を投資させた疑いが持たれている。

 ロコ・ロンドン取引は「ロンドン市場で受け渡しする金の現物取引」という意味だが、国民生活センターなどによると、国内では仲介業者が顧客から保証金を預かり、現物の金をやりとりしないまま保証金の何十倍もの価格で海外相場などに投資しているのが実態。「120万円預け、解約したら返金は15万円」などの被害申告が平成18年秋ごろから全国で相次ぎ、日弁連が国に意見書を出したほか、経済産業省も注意を呼びかけている。


【関連記事】
投資マンションのローン圧縮持ちかけ詐欺 社長逮捕
「海外株だまされ購入」と評論家らを提訴 金沢
総額20億円詐取? うその投資話で45歳女を逮捕へ
「カニ好きか」と聞いてくる電話、全国で急増
「夜の仕事どう?」キャバ嬢勧誘、大学生逮捕 条例改正後初

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000076-san-soci