記事登録
2008年05月25日(日) 11時58分

飲酒ひき逃げに厳罰を 福岡・3児亡くした母、街頭で訴え朝日新聞

 飲酒・ひき逃げ事件の法改正を求め、06年に福岡市で幼児3人を亡くした大上かおりさん(31)が24日、長崎市で事件後初めて街頭に立ち、署名を呼びかけた。3時間で計1088人分が集まった。

飲酒ひき逃げ事件で3児を失った大上かおりさん(右)も署名活動に参加した=長崎市

 県トラック協会が主催し、会員約20人も参加した。04年に長男を亡くした福岡市の松原道明さん(61)、99年に東名高速で2児を亡くした千葉市の井上保孝さん(58)、郁美さん(39)夫妻も駆けつけた。

 強い雨が降る中、生後8カ月のまな娘を抱いた大上さんは「訴えても、みんなに響かなかったらどうしよう」と不安を抱えながら、声を振り絞っていた。マイクを握った松原さんは「大切な家族を守るため、飲酒運転をなくすために法改正が必要」と訴えた。

 「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」(幹事・井上夫妻)は、助かる命も助けず、逃げた飲酒運転者の方が刑が軽くなる「逃げ得」が現行法にあるとして、厳罰化を求めている。これまで全国で約40万人分の署名を集め、法務大臣に提出している。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0525/SEB200805250010.html