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2008年05月24日(土) 11時51分

自分の事件で差し押さえ令状発布 ストーカー判事産経新聞

 宇都宮地裁の現職裁判官が同僚の女性職員に対するストーカー規制法違反で逮捕された事件で、下山芳晴容疑者(55)=東京都文京区=が3月下旬、女性周辺のストーカー被害を調べるため山梨県警が請求した差し押さえ令状を、自ら発布していたことが24日、わかった。

【写真で見る】前代未聞の「ストーカー裁判官」はこの男

 調べによると、下山容疑者が発布したのは、女性の知人の通話記録を押収するための差し押さえ令状。女性は3月18日以降、県警に「昨年秋ごろ、知人にも無言電話や変な声の電話があった」などと訴えていた。
 県警は訴えを受け、3月下旬ごろ、知人の昨秋の通話記録を押収するための差し押さえ令状を甲府地・家裁都留支部に請求。同支部長だった下山容疑者が、令状を発布した。通話記録には、該当番号への着信も記録される。しかし、下山容疑者の犯行とみられる記録は出てこなかったという。
 下山容疑者は知人の警察庁幹部に「女性の相談に乗ってほしい」などと頼んだほか、自分のメールで女性の相談に乗り、犯行とは無関係を装っていた。

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