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2008年05月24日(土) 00時00分

石津容疑者、ナイフを新たに購入し京都事件で使用か朝日新聞

 京都市南区で21日、パートの女性(45)が刃物で襲われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕状が出ている石津淳容疑者(40)=大阪府枚方市の殺人未遂事件で指名手配=が犯行に使ったとみられるナイフのケースが現場に残されていたことがわかった。サイズから刃渡り約20センチのナイフとみられ、事前に準備した疑いがある。

石津淳容疑者=大阪府警提供

 京都、大阪両府警の調べでは、ナイフのケースは箱形で、小型リュックなどとともに、現場の京都市南区上鳥羽塔ノ森の路上に落ちていた。ナイフは持ち去られていたが、京都府警がケースから形状や大きさを特定しており、新品を購入したか、枚方市の自宅から持ち出した疑いがあるとみている。

 また石津容疑者が自宅のある府営住宅で少年(15)ら2人に切りつけ、けがを負わせたとされる事件の3日後の17日、京都の現場近くの靴量販店に立ち寄っていたこともわかった。同店によると、石津容疑者は午後4時過ぎ、390円の運動靴を購入。応対した店長は「全く印象に残らなかった」という。京都、大阪両府警は石津容疑者が逃走中に靴を履き替えたとみている。

 翌18日午後には枚方市のJR片町線津田駅付近で石津容疑者に似た男が自転車に乗っているのを警察官が見つけ、声をかけようとしたところ、逃走したことが新たに判明。石津容疑者の足取りは京都府京田辺市(19日)や同府宇治市(21日)で確認されており、両府警は京都府南部から枚方市に集中していることから、この地域を中心に捜索を続けている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805230097.html