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2008年05月24日(土) 17時08分

カラの祝儀袋で「両替して」 埼玉で詐欺、4月以降8件朝日新聞

 カラの祝儀袋を使って両替を持ちかけ、個人商店の店員から現金をだまし取る詐欺が4月以降、埼玉県川越市や川口市の酒屋、たばこ屋などで相次いでいる。犯行時間は5分以内と短いことが多く、県警は「勢いでだましている。両替を求められたら中身を確認して」と呼びかけている。

 県警によると、これまで被害にあったのは8店。5月6日には川越市の菓子屋とたばこ屋で2件連続して起きた。菓子屋では50歳前後の男が店員に「たばこを1カートン欲しい。贈り物なので、ご祝儀袋も一緒に包んで」と、「金1万円」と書いた祝儀袋を渡してきた。

 その直後、「タクシーに料金を払いたいが、細かいのがない。袋に1万円あるから、両替して」と言い、千円札10枚を受け取ったまま戻ってこなかった。両店の店員とも「お客さんという認識で、信じ込んでしまった」と話しているという。

 ほかの被害も似たような手口だが、男の特徴は様々で複数犯の可能性もあるという。

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http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY200805240110.html