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2008年05月24日(土) 00時00分

採血針などの使い回し、45施設「やってました」朝日新聞

 島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」が、厚生労働省の通知に反して個人用の採血針や採血器具を複数の患者に使い回していた問題で、県は23日、県内で通知違反を申告した医療機関が45施設あったと発表した。

 厚労省は06年に、肌と接触するキャップ部が交換できない製品について、複数の患者に使わないよう通知を出していたが、使っていたという。このうち2施設は保健所の職員が実際に通知違反があったことを確認し、患者への説明や患者数を特定するよう行政指導した。 県は同日、同診療所に立ち入り検査した。使い回しの時期や、肝炎ウイルスに二次感染する可能性のある患者に対するワクチン接種について、カルテをもとに確認した。越智弘院長は県に報告書を提出し、安全対策マニュアルを備えていなかったことを明らかにした。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200805230092.html