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2008年05月24日(土) 17時02分

温家宝首相が被災地訪問 疲労の色濃く拍手もまばら朝日新聞

 【綿竹(中国四川省)=琴寄辰男】中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は23日、四川大地震で被災した四川省綿竹のタービン工場を訪れた。13日に続き2度目。「生き残った人々が新たな街を作り上げると信じる」と呼びかける声は張りを欠き、疲労の色が隠せなかった。

中国四川省綿竹で23日、ハンドマイクを持って被災者に話しかける温家宝首相=琴寄写す

 温首相は午前10時半ごろ、50余りの避難テントが立つ工場前の公園に姿を見せ、大勢がもみ合いながら温首相に付き従った。「押すな! 総理が転んだらどうする!」。警護の男たちが、一目見ようとする被災者を引きはがした。

 温首相が中年の女性に声をかけると「ありがとうございます」と泣き出した。ただ、500人を超える人々が集まった中での演説は、あまり聞き取れていない様子。演説への拍手はまばらだった。

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http://www.asahi.com/international/update/0523/TKY200805230319.html