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2008年05月24日(土) 20時04分

ミャンマー最大被災地で国民投票 結果は確定「形だけ」朝日新聞

 【バンコク=山本大輔】サイクロンの直撃から3週間たったミャンマー(ビルマ)で24日、被害が大きく延期されていたヤンゴンの一部とエヤワディの47地区で新憲法案の賛否を問う国民投票が行われた。軍事政権は10日に実施した被災地以外の集計で既に憲法案の承認を事実上宣言しており、結果に影響を及ぼさない、形だけの投票となった。

 投票は24日終わったが、結果公表がいつになるかは未定。24日朝にヤンゴンで投票した男性によると、10日の投票時には各地の投票所で賛成票を求める歌が流されたが、この日は静かで「憲法は承認済みなので後は勝手に、という雰囲気だった」。軍政筋は、エヤワディでも積極的な投票を求める動きはなかったと話したが、民主化団体などは援助物資と引き換えに被災者に賛成票を強制させたなどと批判した。

 

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