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2008年05月23日(金) 03時42分

衝撃に強い超高強度鋼を開発=ボルトなどに応用へ−物質・材料機構時事通信

 衝撃が加わっても壊れにくい超高強度の鉄鋼を、比較的単純な加工方法で開発することに成功したと、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の研究チームが23日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 従来の鉄鋼は温度が低下するともろくなるが、新開発の超高強度鋼は、60度から零下60度の範囲では温度が下がるほど衝撃をよく吸収するのが特徴。シャフトやボルトなどの製造を目指すという。
 研究チームは、中炭素低合金鋼に500度で溝ロール加工を行うことで、超微細な結晶粒組織を制御し、衝撃が加わった方向に割れにくい鉄鋼を実現した。 

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