記事登録
2008年05月23日(金) 00時00分

京都大次期総長の松本副学長が会見「次の山中を」朝日新聞

 京都大(京都市左京区)は23日、学内外の識者による総長選考会議を開き、新しい総長に松本紘(ひろし)理事・副学長(65)=宇宙プラズマ物理学=を正式に選んだ。任期は10月1日から6年間。

京大の次期総長に内定し、会見する松本紘・副学長=23日午後、京都市左京区、上田潤撮影

 教職員による予備投票(8〜15日)をもとに同会議が決めた候補者6人について、22日に教授らによる学内投票を実施。1回目の投票で過半数を得た候補がいなかったため、上位2人の決選投票をし、829票の松本氏が605票の成宮周・大学院医学研究科教授(59)を上回った。この結果をもとに同会議が23日、次期総長を選んだ。

 記者会見した松本氏は、理事・副学長として山中伸弥教授らが開発した万能細胞(iPS細胞)研究の拠点づくりなどに努めたことにふれ、「『次の山中』となる若手研究者らに、いい成果を出せば大学本部が放っておかないことを示したい」と話した。優れた若手研究者が京大に残れるように「できれば100人くらい、助教や准教授相当の研究員になれる仕組みをつくりたい」とも語った。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805230086.html