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2008年05月23日(金) 19時40分

<掘り出しニュース>余ったゴミ袋、トイレットペーパーに 「野田ルール」がゴミ削減に効果 毎日新聞

 ◇排出量目標、13年連続下回る

 野田市が実施する独自の「ごみ出しルール」が、ごみ減量化に効果を上げている。事前に各家庭に配布したごみ袋の無料交換券(年間130枚分)を使い切ってしまえば、1枚170円もする高額な袋(40リットル)を購入しなければならないが、交換券を余らせれば、枚数に応じてトイレットペーパーがもらえる仕組み。国が2015年度までに目標とした国民1人当たりのごみ排出量530グラム(1日当たり)を、13年連続で下回っている。【橋本利昭】

 ルールは95年度からスタート。年度末に全6万世帯に市指定のごみ袋の引換券を郵送。市民は市内のコンビニエンスストアなど212店舗で券と袋を交換。可燃、不燃に分別して出す。

 袋代として、市は約4600万円を予算計上。ごみ回収の回数は1週間に可燃2回、不燃1回で、1年間では計約150回となる。袋を毎回1枚使用した場合、20枚余が不足する計算だ。市は「その分のごみ袋使用の節減努力をお願いしたい」としている。

 制度導入前の94年度のごみ排出量(処理施設への直接持ち込み分を除く)は1日当たり818グラム。しかし、95年度は477グラムと激減し、以後、98年度の503グラムを除き、昨年度まで毎年500グラムを下回っている。

 減量分は、リサイクルに回されたとみられ、94年度に5900トンだった紙類などの資源ごみ回収量は、ピーク時の05年度に1万トンを超えた。

 トイレットペーパーは1パック12ロール入りで、ごみ袋10枚分の引換券で交換できる。トイレットペーパーと交換したことのある世帯は市の全世帯の4分の1に当たる約1万5000世帯に達し、これまでに約10万パック(157トン)が交換された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080523-00000029-maiall-soci