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2008年05月23日(金) 21時38分

大量データ…ネット混雑回避へガイドライン 通信4団体産経新聞

 一部の個人や業者が大量のデータを送受信し、インターネット網に通信混雑を引き起こしている事態に対処するため、日本インターネットプロバイダー協会など通信関連4団体は23日、混雑の原因となる通信を規制するためのガイドラインを発表した。ネット混雑は主に、映画や音楽などの大容量ファイルをパソコン間でやりとりする「ウィニー」などファイル交換ソフトが原因のため、この種のソフトが通信回線を占有することを防ぐ狙いがある。

 今後、ネット接続業者(ISP)は、ガイドラインに基づき、ネット混雑の発生源となっている利用者の通信速度抑制や、割増料金の課金といった対応がとりやすくなる。

 ガイドラインはISPが規制を導入する際、契約約款、ホームページの情報、メールによる通知などで広く知らしめるよう求めた。規制で通信速度をどこまで抑えるかは基準を示さず、各事業者の事情や対応に任せる方針だ。

 同協会などによると、一般的なネット利用者は1日のデータ通信量が550メガバイト程度だが、ファイル交換ソフトを頻繁に利用する人は約190倍の104ギガバイトに達し、一般ユーザーの通信を妨げているという。

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