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2008年05月22日(木) 12時29分

京都・東本願寺御影堂の屋根修理、17万枚ふき納め式朝日新聞

 真宗大谷派の本山、東本願寺(京都市下京区)の御影(ごえい)堂で、約110年ぶりに進めていた屋根の修理が終わり、約17万枚にのぼる瓦のふき納め式があった。

約110年ぶりに屋根の瓦がふき替えられた御影堂=22日午前、京都市下京区、上田潤撮影

 高さ18メートルの工事用足場であった式典には、大谷暢顕(ちょうけん)門首らが出席。鬼瓦の最上部に最後に据え付けた「経の巻」と呼ばれる直径30センチ、奥行き2メートル、重さ110キロの円筒形の瓦を覆う幕を除いた。屋根側面の破風(はふ)(装飾板)も金具の金箔(きんぱく)を張り直して、輝きを取り戻した。

 浄土真宗の宗祖・親鸞の木像が安置されている御影堂は世界最大級の木造建築で、高さ38メートル。屋根の面積は約8100平方メートルある。2011年の親鸞750回忌の記念として、06年に瓦をふき替え始め、計17万5千枚のうち12万5千枚を新しくした。2800トンあった屋根の重さは地震対策で700トン軽くした。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200805220068.html