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2008年05月21日(水) 19時12分

「波動水は効能なし」健康器具メーカーを提訴 マルチ販売も指摘産経新聞

 「水に特定の波動を与えて飲むと健康に効く」などの宣伝文句にだまされ、商品を購入されられたとして、高知県や北海道などの男女6人が21日、健康器具販売会社「バイオシーパルス」(福岡市)などに約1億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。原告は、同社の販売方法がいわゆる「マルチ商法」に当たるとも主張している。
 訴えたのは、主婦や元会社員ら40〜70歳代の6人。原告代理人によると、他にも約80人が相談を寄せており、「詐欺罪で刑事告訴も検討している」という。
 訴状などによると、6人は平成16〜19年、「波動の伝わった水を飲めば病気が治る」などの宣伝文句で、水に振動を与える電気機器など同社の商品を約50万円で購入。その後、同社から「知人に売れば利益が得られる」などと持ちかけられて販売店契約を結び、商品10セットを約320万円で購入するなどした。
 原告らは「商品に宣伝のような効能はなく、なけなしの金をだまし取られた」と主張。一方、バイオシーパルス社は「誠意をもって対応していく」とコメントしている。

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