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2008年05月21日(水) 21時30分

四川大地震、「土砂ダム」33カ所 二次災害の恐れ朝日新聞

 【北京=西村大輔】中国の四川大地震で21日、土砂崩れが川をせき止めた「土砂ダム」が四川省に33カ所でき、18日までに確認された21カ所から大幅に増えていることが同省政府の調べでわかった。また、ダムも1803カ所が損傷、うち379カ所が「高度に危険」といい、決壊による二次災害が心配されている。温家宝(ウェン・チアパオ)首相は700億元(約1兆500億円)の震災復興基金創設を決めた。

 土砂ダムは四川省内の9市・県にあり、中でも北川県や青川県にあるものが危険という。国土資源省によると、ぶん川(ぶん・せん=「ぶん」はサンズイに文)県と北川県だけで200カ所の土砂崩れや地滑りを確認。43カ所で幹線道路をふさいでいる。

 確認された死者数は4万1353人、行方不明者は約3万3千人に達した。四川省政府は、震災孤児が4千人以上になったと明らかにした。

 中国政府の国有資産監督管理委員会は21日、中央政府が管理する国有企業の震災による損失は約300億元(約4500億円)と発表した。

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