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2008年05月21日(水) 19時34分

十和田湖の鳥インフル、韓国の遺伝子と酷似 環境省発表朝日新聞

 秋田県の十和田湖畔と北海道の野付半島、サロマ湖畔の3カ所でオオハクチョウから強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が検出された問題で、環境省は21日、これらのウイルスと、今年4月に韓国でニワトリから検出されたウイルスが「遺伝子レベルで非常に近い」との検査結果を発表した。韓国で発生して急拡大したウイルスが何かの媒介でオオハクチョウに感染した可能性が高い。

 シベリアから日本に飛来するオオハクチョウの越冬地の南限は関東北部で、韓国は経由しないとみられている。このため、オオハクチョウは、朝鮮半島から飛来した他の野鳥と接触したり、観光客の靴などに付着したふんを介したりして日本で感染した可能性が考えられるという。環境省は近く専門家による作業部会を開き、感染経路の解明をめざす方針。

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http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200805210246.html