記事登録
2008年05月21日(水) 01時09分

NY原油、初の130ドル目前に朝日新聞

 【ニューヨーク=丸石伸一】20日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が一時、前日終値より2ドル強高い1バレル=129・60ドルまで上昇した。16日につけた取引途中の史上最高値127・82ドルを大幅に上回って129ドル台に突入し、初の130ドルに迫った。

 ヘッジファンドを運営する米著名投資家ブーン・ピケンズ氏が同日の経済専門テレビ局のインタビューで、年内に150ドルをつける可能性を示したとの情報をきっかけに急伸。夏の需要期を控えて需給悪化の懸念が根強いなか、石油輸出国機構(OPEC)が大幅増産に消極的と見られることも材料になっている。

 一方、20日のニューヨーク株式市場では、原油相場の高騰などを受けてインフレ懸念が高まり、大企業で構成するダウ工業株平均は一時、前日終値より210ドル超下げた。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0521/TKY200805200386.html